勤務システムについて

特養や有料老人ホームなどの施設で介護職員として働く場合、月に数回夜間の泊まり込みの勤務があることが多くなっています。しかし、夜勤勤務のシステムがよくわからないという人も多いのではないでしょうか。
夜勤勤務のシステムには2つの種類があります。

まず1つ目は、「夕方16時~翌日の朝10時まで」といったような16時間勤務型です。休憩時間2時間がプラスされるため、拘束時間は全部で18時間と、かなりの長時間になります。
労働基準法に抵触するのではないかと感じる人もいるでしょうが、これは1回の勤務ではなく、1日8時間の勤務を2回(16時~翌1時が1日目、1時から10時が2日目)というカウントをしているため、合法とされています。
多くの場合はこの翌日に休日が設定されており、まとめて働いたあとに、ゆっくり休めるようになっています。

2つ目は、普通のシフト制と同様に、「22時から翌日の7時まで」のように設定されている8時間勤務型です。
こちらは一見、時間が短く楽そうに感じますが、このシステムでは多くの場合、夜勤が明けた当日(朝の7時以降)が休日に設定されているので注意が必要です。つまり、16時間勤務型の場合は1日目の夜から2日目の朝まで働いて、2日目の朝以降と3日目が休みとなりますが、8時間勤務型の場合は、1日目の夜から2日目の朝まで働いて、2日目の朝以降が休み、3日目は日勤のために朝から出勤というかたちになります。体感としては8時間勤務型のほうが、体が休まらずつらいと感じる人が多いようです。

これから介護施設で働くことを考えている人には、勤務時間や勤務システムなど夜勤の実態に注目してみることをおすすめします。