介護における夜勤の流れ

介護の仕事には、大きく分けて日勤と夜勤があります。日勤はどの介護の仕事にもありますが、夜勤は老人ホームなど入居型の施設でしか発生しません。そのため、デイサービスや訪問介護サービス等には存在しないのです。
では、その入居型の施設にしかない夜勤はどのような仕事をするのでしょうか。その流れを紹介します。
まず、夜勤には8時間労働と16時間労働があります。今回は16時間労働の場合です。16時間労働の場合は休憩が2時間あり、拘束時間は18時間になります。

勤務の開始は夕方の16時頃です。日勤の人は、だいたい9時から17時まで勤務をしているため、夜勤の人は16時頃に出勤をして日勤から引継ぎを受けます。
引継ぎの内容は、その日に起こった事柄が中心となります。例えば、利用者の1人が熱を出して病院行った場合には、夜に再度熱が出る可能性があるなどのように具体的な内容として引継ぎを受けます。

その後、日勤の人が退社した後は、利用者の夕食の補助や就寝の管理などを行います。利用者が就寝の時刻以降も起きていないかどうか見回りを行うことが通常です。
また、見回りには緊急事態や利用者の急変などが起きた場合に、適切な処置ができるようにするための機能も含まれています。例えば、深夜に心臓発作を起こしそのまま放置すると死に至るようなことも起き得ます。しかし、1時間に1回ほど巡回をしていれば利用者がこのように心臓発作を起こしたとしても、病院へ搬送する等の適切な処置をとることができます。そのため、巡回には、人の死亡を未然に防ぐ役割もあります。

このような深夜の巡回が終わった後は、利用者の朝ごはんの補助を行います。
その後、9時に出社してきた日勤の人に引継ぎを行って、10時くらいに退勤です。